SEO対策 2020.04.19
ホームページの運営や集客を担当している方であれば、誰もが何らかのSEO対策を行っていますね。
数年前までのSEO対策では、検索エンジンのアルゴリズムのすきを突くような施策が広く用いられ、ホームページの上位表示を行うと言った事が多かったのですが、近年、そのような小手先の技術を使ったSEO対策は通用しなくなっています。その大きな理由はGoogle等の検索エンジンのアルゴリズムが飛躍的な進化をし、検索エンジン自体がコンテンツの内容を理解し、そのコンテンツが「ユーザーの役に立つ情報なのか?」という評価を行うようになった事があげられます。
これは検索エンジンがコンテンツの『質』を重視すると言う事の表れであり、それもあってここ数年の間に新たなマーケティング手法である『コンテンツマーケティング』が急速な広がりを見せています。現在の検索エンジンにて安定して上位表示されるコンテンツにするためには、目先の順位変動に左右されるのではなく「どれだけターゲットユーザーに有益な情報を配信するのか?」という姿勢を持ってコンテンツの製作やオウンドメディアの運営を行う事が非常に重要です。したがって、近年のホームページの集客手法として『コンテンツSEO』が注目されているのです。
自社のサイトの管理者やSEOを担当している方であれば『コンテンツSEO』という言葉は、ここ数年で非常に良く聞く言葉になったのではないでしょうか?実際にコンテンツSEOは、現在のホームページ集客手法の王道とも言っていい施策であり非常に重要な立ち位置を占めています。
しかし、改めて「コンテンツSEOって何を指している?」と聞かれると明確に答えられないと言う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、コンテンツSEOの概略を説明した上で、コンテンツSEOを実際に行う際に最低限必要な事をご紹介します。
それではまず『コンテンツSEO』と言われる物がどのような物なのかという事についてご紹介します。
『コンテンツSEO』を簡単に説明すると「コンテンツを利用したSEO(検索エンジン最適化)手法」というそのまま字面通りに読み取った解釈で基本的には間違いありません。ただし、ここで注意が必要な事は検索されたときの上位非表示を意識ししすぎるあまり、「上位表示を目指すために内容の薄いコンテンツを量産する」「検索アルゴリズムに沿う事だけを考えた上位表示されやすいだけのコンテンツを作る」等といったズレた解釈にならないようにすることです。
コンテンツSEOで忘れてはいけない本質は『ユーザーが求める良質なコンテンツを継続的に配信すること』であり、そして『そういったコンテンツを配信した結果に上位表示される』事を目指すという事です。
『コンテンツSEO』は自社のターゲットユーザーがどのような問題を抱えていて、どんな情報を求めているのかを理解し、それに応えうるコンテンツを作成する。そして、ユーザーがその情報を検索するときにどのような検索キーワードを用いて検索するのかを推測し、そのキーワードで検索されたときに上位表示されるようなコンテンツを作る事。この一連のコンテンツ作りの事を差しているのです。
しかし、『コンテンツSEO』でよくある間違いが『上位表示させるため』を重視しすぎてしまい、中身のないコンテンツを量産することです。確かに「上位表示させるためにコンテンツを作る」と「良いコンテンツを作って、その結果上位表示される」という事は一見似ているように見えますが、その取り組みの結果は大きく違ってくることでしょう。いくら上位表示されるコンテンツだとしてもターゲットユーザーにとって役に立たないコンテンツの集まりだとすれば、ユーザーを自社のファンにすることはできません。
もちろんコンテンツが上位に表示される事はとても重要な事ですが、もっとも重要な事は『ユーザーが求める情報をコンテンツとして提供する』という事です。これはコンテンツSEOを取り組む上では非常に重要なポイントなので覚えておきましょう。
『コンテンツSEO』の本質が何なのかというのはわかっていただけましたね。近年の日本国内のSEO事情ではこの『コンテンツSEO』が非常に注目されています。しかし、なぜここまで注目されていると思いますか?これには上述した通り、従来行われてきたSEO対策が通用しなくなったと言う検索エンジンの進化が背景にあります。では検索エンジンがどのように進化してきたのかという事も少し見ておきましょう。
Googleでは、数年前に検索アルゴリズムが変わる前まで長らくたくさんリンクを受けているページを高く評価していました。これはSEOでは『被リンク』と呼ばれるものなのですが、簡単に言うとあるページが他のページからリンクを受ける(ハイパーリンク)事を指しており、その被リンクの数が上位表示する為には重視され、被リンク数の多いページが上位表示されると言う仕組みになっていたのです。
この『被リンク数』に上位表示が支配されていた時代には、SEO対策のために被リンクを販売するSEO業者がたくさん台頭しました。そういった人工リンクを使ったSEO業者は顧客のサイトにリンクを貼る事だけを目的とした中身のない低品質なサイトをたくさん量産しており、サイトを上位表示したい人はそういった業者に金銭を支払って自社サイトにリンクを貼ってもらえばいいと言う時代でした。
その後、Googleの検索アルゴリズムが進化し、被リンクの数を評価していた物が被リンクの『質』も評価対象に加えました。これは2000年代の半ばごろだったのですが、要は、「リンクを貼る側」のページと「リンクを受ける側」のページの情報がきちんと意味のあるつながりがなければ評価を受けないというシステムになったのです。
更に、リンクを貼られたページ同士に意味があったとしても、リンクを貼る側のサイトがSEO目的だけの為に作られた低品質なサイトだと判断されるものも評価の対象から外されました。これによって従来型のSEO対策が通用しなくなり、よりコンテンツの品質を重視しなければいけないと言う時代になっていったのです。
現在では『コンテンツ自体の品質を重視する』という姿勢をGoogleが明確にしています。もちろん被リンクが完全に意味がなくなったという訳ではなく、被リンクも上位表示には重要なポイントだという事はGoogleも認めていますが、それ以前に「ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」事を求めています。これはユーザーが知りたい情報を網羅しているページや特定のテーマを深く説明したコンテンツが評価を受けやすいという事ですね。
こういった事もあり、コンテンツの内容を重視する『コンテンツSEO』が現在の上位表示には必要不可欠な要素になったと言う理由です。Googleがどのようなコンテンツを評価するのかといったガイドラインは「Search Consoleヘルプ」に掲載されていますので一度目を通してみてはいかがでしょうか?
【参考リンク】
それでは実際に『コンテンツSEO』を行う上で最低限押さえておかなければならないポイントは何でしょうか?ここでは『コンテンツSEO』を行うにあたって必要になるポイントや注意点をご紹介したいと思います。
まず第一のポイントであり、大前提でもあるポイントは『質の良いコンテンツを作る』事です。口で言うのは非常に簡単ですが、これが非常に難しいポイントでもあります。そもそも『質の良い』という点に関しては様々な見方もあり、答えも一つではありません。その為まず念頭に置いてほしい事は「ターゲットユーザーはどんな情報を求めて検索するのだろうか?」という事であり、ユーザーの検索ニーズに応える事の出来るコンテンツを作る努力を怠らない事です。
一般的に『質の良い』と言われるコンテンツのポイントは、オリジナリティーがあり、読みやすく整理されたページでユーザーが理解しやすいコンテンツです。
近年では『コンテンツSEO』や『コンテンツマーケティング』の流行もあり、全く新しいコンテンツを作ると言うのは非常に難しい時代ではありますね。しかし、同じ題材に関して記事にするにしても独自の視点からの解説や、実際に自分が行った事による結果など、オリジナリティーの出しようはあります。
ここで注意したいのが、とにかく『コンテンツSEO』のために記事を量産しなければとの考えで他のサイトからコンテンツを『丸パクリ』するなどといった事は絶対にやめましょう。こういった行為は著作権的な問題も発生しますし、コピーコンテンツはGoogleの評価を下げる要因にもなってしまいます。
次に『継続的』にコンテンツの配信を行うという事です。コンテンツSEOにおいては長期的な視野を持って計画的にサイトの運営を行う事がとても重要です。
例えば、大量なコンテンツを一気に投入するよりも、3日に1本や5日に1本等といった具合に定期的にコンテンツの配信を行う方が良いです。コンテンツSEOはターゲットユーザーのニーズに応える質の良いコンテンツを一要素として、それを見たユーザーの充足性も求められます。ユーザーの充足性を考えた場合にはそれなりの情報量も必要になり、コンテンツのボリュームもかなりの物になります。特に競合性が高い、上位表示の難易度の高い分野ほどその傾向は強まります。コンテンツSEOではむやみやたらにコンテンツを量産するのが重要なのではなく、ターゲットユーザーのニーズを考えて継続的に質の良いコンテンツの配信を継続することがとても重要です。
したがって、コンテンツを作る為の『ネタ』も相当量必要になる為、それを一人だけで考えようと思えば早期に無理が出てくることでしょう。コンテンツの『ネタ』は、普段顧客と接する事の多い営業担当者から顧客の声を教えてもらう事や、自社ならではのコンテンツを作る為の社内の協力など社内体制を整えなければ継続的なコンテンツ配信も難しくなります。特に『コンテンツSEO』や『コンテンツマーケティング』は着手すればすぐに結果が表れる類の物ではない為、社内体制と認識の共有が非常に重要です。
これはどのような施策を行う場合にも必要な事ですが『コンテンツSEO』に関しても定期的な効果測定と施策が正しいのかの検証・改善というのは非常に重要な事です。
一般的にコンテンツマーケティングの効果測定は、狙ったキーワードでの検索順位やクリック数、表示回数とクリック数によるクリック率、各ページへの流入数などで検証されることになります。これは『Google Analytics』や『Google Search Cosole』等のアクセス解析ツールを利用すれば自社で期待した通りの結果が出ているのかという事が判断できます。
検証の結果思ったような効果が出ていないとなれば、何らかの改善を行わなければいけませんね。
例えば、
『Google Search Cosole』上、表示回数が多い記事があるのにクリック率が低い。
(改善策)このような場合はそのページタイトルを変更する必要がありますね。ユーザーの目には留まっているのに「知りたい情報ではない」と判断されている可能性がある為、もう一度ターゲットの思考に帰り「読みたい!」と思わせるタイトルをつける必要があります。
上記の様に、コンテンツを配信した後でもそのコンテンツが自分の想定した通りの効果を出せない場合にはこまめに調整していく必要があります。
今回は近年のSEO対策の王道ともいえる『コンテンツSEO』についてご紹介してきました。
『コンテンツSEO』には似たような言葉で『コンテンツマーケティング』という物もあります。これはどちらも「ターゲットユーザーが求めるコンテンツを提供する」という点では同じような取組みに見えますが、『コンテンツSEO』はあくまでも検索エンジン対策の手法であり、ページを上位表示させるための実現手段の一つであり、厳密には別物です。
『コンテンツマーケティング』はもっと広い概念のマーケティング手法で、簡単に言えば様々な手法を使って見込み客を獲得する為の手法です。その為、『コンテンツSEO』は『コンテンツマーケティング』の中の手法の一つと考えてもらって問題ありません。
何度も言いますが『コンテンツSEO』を行う上で絶対に忘れてはならない事は「ターゲットユーザが求める情報をわかりやすく提供する為のコンテンツを整備する」です。
上位表示にとらわれるあまり、この本質を忘れてしまう事のないように常に念頭に置いてコンテンツ制作を進めるようにしましょう。結果的にそれが上位表示への近道ともいえます。
また、誹謗中傷・風評被害的な情報がWeb上に掲載されお困りの場合や、今は何もないが、そのようなことにならないように、今のうちから防止策を打ちたいという方は、誹謗中傷・風評被害対策「逆SEO対策」をご検討ください。
日々成果と向き合いお客様をサポートするコンサルタントをご紹介。
WEB知識のない方でもわかりやすい説明を徹底しています。
毎日100サイト以上の順位変動を確認。サイトごとに必要なアプローチについて考え、管理を行っています。
全日本SEO協会1級、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資)取得。成果に直結するように、WEBマーケティングの知識を使用して、常に最善をつくし、お客様と向き合っています。
Googleの検索アルゴリズムに精通し、様々な角度から最適化の改善を行っています。コンテンツマーケティングに強く、記事のご提案でサイトのコンバージョン率をアップさせます。