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【医療オウンドメディアの成功事例】公開後8か月で月間セッション32万を達成したケース

今回は、私たちが立ち上げから運用支援まで携わった医療法人のオウンドメディアについて、実際の成果と取り組みをご紹介します。
この医療オウンドメディアの事例では、公開からわずか8か月で月間32万セッションを記録しました。
記事内では、公開からのアクセスの変化や、そこから得られたお問い合わせ件数の推移、さらには成功の要因について詳しくお伝えします。

医療オウンドメディア運用の目的とは?

医療機関がオウンドメディアを運営する目的は、「集患」や「認知拡大」といったマーケティング的な側面はもちろん、患者様が抱える不安や悩みを丁寧に解決するための情報を提供することも非常に重要です。
今回の医療法人様も、単なる集客目的ではなく、専門的な立場から信頼性のある情報を発信することで、受診前の不安を軽減することを第一に考えていました。
加えて、まだ「治療」「受診」を検討していないユーザーにも寄り添えるようなコンテンツを意識し、記事制作に取り組無ことが重要です。

また、医療系のオウンドメディアでは、記事やサイト全体の構成において、いくつかの重要な視点を押さえることで、成果につながりやすくなります。
まずは、専門性のある情報をしっかりと伝えること。医療に関する正確で信頼性の高い情報は、読者の信頼を得るために欠かせません。

次に、患者様が抱える不安や疑問に対する具体的な解決策を示すことが大切です。ただ知識を提供するのではなく、読み手の立場に立って「どう役立つか」を意識した内容が求められます。
さらに、他のサイトにはない、その医院ならではの視点や実績を盛り込むことで独自性を出すこともポイントです。たとえば、院長や専門医による監修、実際の診療現場でのケーススタディ、院内で収集したデータなどを活用すると、内容に厚みが出て信頼性も高まります。

このように、「誰に、どんな価値を届けるのか」を明確にした上で、記事設計を行うことが、医療メディア成功の鍵となります。

8か月間の運用実績と反響

公開から8か月間にわたり、月8本の記事更新を継続。記事本数は8か月目で60本近くに達し、月ごとのセッション数は右肩上がりで増加していきました。

【Google Analytics セッション数の推移】

加えて、記事経由でクリニックサイトへ移動したユーザー数、そして実際のお問い合わせや予約件数の推移も計測しています。

【Google Analytics クリニックサイトへの推移】

【Google Analytics 目標完了数の推移】

4月には20万セッションを突破し、それ以降は反響数は増加傾向。患者様だけでなく、記事を見られた方からのご相談や他院からの反応も寄せられるようになりました。

ドメイン構成の選び方が成果に直結

オウンドメディアの運用を始める際には、「新規ドメイン」「サブドメイン」「サブディレクトリ」のどれを選ぶかが重要です

新規ドメイン

新たにメディアを立ち上げる際、「客観的かつ中立的な立場で情報を届けたい」「現在のサイトとはまったく異なるテーマを扱いたい」といったケースでは、新規ドメインでの運用が適している場合があります。
また、既存サイトが検索エンジンからの評価において不利な状況(いわゆるSEOペナルティ)を受けている場合も、新たなドメインでスタートすることでリスクを回避できます。
ただし、新規ドメインはこれまでの運用実績がないため、検索エンジン上での評価はゼロからのスタートになります。上位表示されるまでには一定の時間がかかるため、成果を出すには継続的なコンテンツの更新とSEO対策の積み重ねが不可欠です。

サブドメイン

既存のサイトとは異なるテーマで情報を発信したい場合や、企業としてのブランドイメージをさらに強化したい場合には、サブドメインでのメディア運用がひとつの有効な選択肢となります。
ただし、サブドメインであっても、実質的には新しいサイトとして扱われるため、検索エンジンでの評価はゼロからのスタートとなり、上位表示には一定の時間と対策が必要です。
そのため、すぐに成果を求めるのではなく、中長期的な視点でコンテンツの蓄積を行うことが重要です。

一方で、すでにブランドとしての認知が高い企業であれば、サブドメインであってもユーザーに「この会社の運営するサイトだ」とすぐに理解してもらえる強みがあります。
たとえば、Yahoo!が「スポーツ」や「不動産」など異なる分野の情報を、それぞれ専用のサブドメインで展開している事例が代表的です。

【例】
Yahoo!スポーツ:http://sports.yahoo.co.jp/
Yahoo!不動産:http://realestate.yahoo.co.jp/

このように、ブランドの認知と別テーマ展開の両立を図りたい場合には、サブドメインでの構築が効果的と言えるでしょう。

サブディレクトリ

もしオウンドメディアの内容が、既存のサイトと同じテーマ、もしくは近い領域を扱う場合には、サブディレクトリでの運用がSEOの観点から非常に効果的です。
特に、既存サイトで一定の検索流入があり、すでに関連キーワードで検索順位の上位を獲得している場合には、同一ドメイン内にコンテンツを展開することで、新規コンテンツの評価スピードが早まりやすいというメリットがあります。
実際に、今回ご紹介している医療法人様では、クリニックの公式サイトが「病名」に関するキーワードで検索1位を維持しており、月間8万件以上のアクセスがありました。

そのため、オウンドメディアもサブディレクトリ内に構築する方針を採用。この判断が功を奏し、わずか8か月で月間32万セッションという成果を達成する要因の一つとなりました。
このように、既存サイトのSEO基盤を活かせる状況であれば、サブディレクトリでの展開は非常に有効な戦略と言えるでしょう。

成功のカギは「初期戦略」と「継続」

オウンドメディア運用は、立ち上げてすぐに成果が出るわけではありません。
適切な戦略設計と、継続的な運用体制があってこそ、大きな成果につながります。
今回の事例でも、初期の方向性を明確にし、「誰に何を届けたいのか」をブレずに貫いたことが成功の要因と言えるでしょう。

S&Eパートナーズではオウンドメディアに関することはもちろん、記事の制作やSEO対策までさまざまなご相談を承っています。
ご要望に応じて最適なプランをご提案させていただきますので、是非お気軽にご相談ください。

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この記事の筆者

田代 千夏
S&Eパートナーズ株式会社でSEO対策サポートを行っております。 最先端のSEO技術をわかりやすくお伝えします。営業は10年以上経験してきましたので、お客様目線でのサポートを心掛けています。

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